保育の現場経験豊富な教員が、体験談を交えながら親身に指導。知識や技術の習得はもちろん、子どもと保護者の気持ちに寄り添い、対応できる保育者の育成を目指しています。また、各分野の専門の先生方による、丁寧で分かりやすい授業を受けることができます。
子どもたちにとって大切なことはたくさんの“感動”を体験すること。多くの感動体験を与えることができるよう「子どもの遊びと食」や「子どもの遊びと文化」「子どもと造形表現」「子どもと音楽表現」など保育現場の先生方の声を反映した実践的なカリキュラムとなっています。情緒豊かな子どもを育むことができる保育者を目指します。
保育の現場では、多様な環境で育つ子どもたちに寄り添う力が必要とされています。保育園や幼稚園に入園する子どもたちの中には、さまざまな生活環境を踏まえた上で支援する必要のある子どももいます。子どもへの理解、支援方法、環境の在り方などを学び、多様な子どもを支えられるような、心温かく愛情あふれる保育者を育成します。
充実したカリキュラムで、未来の可能性がどんどん広がります。
演習で学ぶ授業の一例
ピアノ
ピアノ初心者でも安心して学べるよう、個々のレベル別に指導するので着実に上達することができます。防音設備の個人レッスン室もあるので、集中して練習することができ、曲のレパートリーを増やすことができます。
保育内容「環境」
理論・知識よりまず実践。自然のなかへととびだし五感を通して感じたこと、体験したことをどのように子どもたちに伝えていくかを学びます。意識してみると、道端の草花や鳥のさえずり、雲の流れにも感動できる自分に出会えます。
子どもの遊びと食
保育現場では、子どもたちが自ら野菜を育て、食べることを楽しみに生活しています。本学科では実際に畑を耕し、種まきや苗植えから収穫まで行うことによって、食べ物の大切さを体感し、遊びと食の関係性を学びます。
教材研究
様々な素材、表現方法にふれ、創造することの喜びを味わい、豊かな感性を自分自身の中に育てていきます。
子どもの遊びと文化
古くから伝わるわらべ歌や伝承遊びには、子どもたちの心の成長に必要な日本文化が詰まっています。授業では実践を通し、その技術や重要性を学びます。
幼児体育
幼児期における運動遊びのねらいと、内容について理解し、指導に必要な基礎的技術・安全教育の知識を習得します。運動遊びを体験的に学び、幼児に通ずる「あそびごころ」を育みます。
取得資格
取得可能資格
認定こども園制度が平成18年10月から施行されました。これにより、総合施設で働くには幼稚園教諭と保育士両方の免許・資格を持っていることが有利になります。
本番さながらの演習を体験することで、即戦力として行動できる力を養うとともに、
自己判断力などを習得していきます。
保育実習の一例
01沐浴演習
赤ちゃんは体温が高く、よく汗をかき、皮脂の分泌が盛ん。だから、こまめに沐浴し、清潔な状態を保ってあげることが大切です。赤ちゃんがリラックスした状態で沐浴できるよう、体の支え方、湯温、室温の管理の仕方、洗い方などを細かく学びます。
02乳児ケア技術演習
1日のうち何度も繰り返すおむつ交換は、赤ちゃんに対する大切なケアの一つです。泣いて不快を訴える赤ちゃんの気持ちに優しく応えるように言葉を掛け、手際良く交換する方法を身につけます。繊細な赤ちゃんの体を適切に扱い、安全にも十分気を配ります。
03幼児体育演習
子どもは体を動かすのが大好き! 心身共に大きく成長していく大切な時期に、年齢や発達に応じた運動遊びを提供するのも保育者の仕事です。巧技台や運動器具の組み合わせを考え、安全で楽しい運動遊びを展開する方法を、実物を使用しながら習得します。
04音楽表現演習
子どもの豊かな感性を育むためにも保育現場に欠かせない音楽。子どもの歌について、伴奏方法や歌い方を、個々のレベルに合わせて学びます。音楽に合わせて自由に身体表現したり、楽器を使って合奏したり、音楽遊びを楽しんだり、さまざまな表現方法を習得します。
保育実習協力施設へ足を運び、保育のプロの仕事を生で見ることで、応用力を磨きます。
また、実際に子どもたちとコミュニケーションを図りながら、心の絆を結びます。
現場の空気に触れて、保育の仕事の喜びを肌で感じる
STUDENT REPORT
現場体験レポート
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実習先:なかの保育園
実習前は、「早く子どもたちと遊びたい!」という期待と「10日間でどれだけの事を学び、臨機応変に対応できるか」という不安で胸がいっぱいでした。いざ実習が始まると、絵本の読み聞かせや手遊びなど、子どもたちに喜んでもらえる場面がたくさんあり、日頃の学びが発揮でき嬉しく思いました。しかし、ある日実習園の男の子から「先生、嫌い!」と言われてしまい、とても悲しい気持ちになりました。実習指導の先生に相談すると「その子の言葉の裏に隠されている本当の心に目を向けてみて」とアドバイスをもらいました。子どもたちが発信する精一杯の表現から、その子の本当の姿を理解するという保育の奥深さを実感した出来事でした。あっという間の10日間でしたが、この実習で得た気付きと課題を今後の授業でクリアし、次の実習や就職の場面で生かしていきたいと思います。