本学科では、各教員が分かりやすく、知識がしっかり身に付くよう工夫をして授業をしています。また、国家試験対策として“介護総合講座”という科目を取り入れており、実際に模試試験を実施し、苦手なところを把握して、解説・振り返りを徹底しています。その結果、着実に力をつけることができています。
介護福祉士のみならず、レクレーション・インストラクターや介護予防指導士、福祉住環境コーディネーター検定試験などの取得も可能です。複数の資格を取得することで、ワンランク上の介護福祉士を目指すことができ、介護予防が謳われている昨今、これらの資格は介護現場で活かせるものとなります。
目指すのは、利用者さんから必要とされる介護福祉士。共に笑い、泣き、本気で向き合う優しい心を育むには、人に興味を持ち、変化を感じる力が必要です。学校生活の中で人の変化にいち早く気付きコミュニケーションをとる。そんな毎日を大切に、教員も本気で学生と向き合います。
充実したカリキュラムで、未来の可能性がどんどん広がります。
演習で学ぶ授業の一例
コミュニケーション技術
対人援助が重要な役割である介護福祉士の仕事のベースとなるコミュニケーション技法を理解し、さらに介護現場で欠かせない利用者、家族、チームの人間関係形成の技術を習得します。
生活支援技術
高齢者や障がい者を生活面からしっかりサポートするために、生活とは何かを学び、生活支援の基本的な考え方について学習します。さらに、健康的な食生活や居住環境の整備についても理解し、学びます。
こころとからだのしくみ
人の“こころ”と“からだ”のしくみを知ることは介護には不可欠。そこで、人体の構造、機能及び安全への留意点、心理的側面への配慮などについて学びます。
発達と老化の理解
年齢を重ねるにつれて人の心身は変化します。そこで、介護福祉に携わる者が知っておかなければならない老化に関する心理や、身体機能の変化の特徴に関する基礎的知識を習得します。
障害の理解
障がい者の心理や身体機能に関する基礎的知識を習得するとともに、本人のみならず家族も含めた周囲の環境にも配慮した介護の視点を習得します。
取得資格
取得可能資格
本番さながらの介護福祉演習を体験することで、即戦力として行動できる力を養うとともに、
自己判断力などを習得していきます。
学内演習の一例
01入浴介助
毎日、健康で気持ち良く過ごしてもらうためにも、入浴介助はなくてはならない生活支援技術の一つです。家庭浴槽での一般的な入浴スタイルを尊重した上で、機械浴槽(写真)における援助方法についても、実際の介護場面を想定して演習します。安心、安楽はもちろん、利用者に満足してもらえる技術を目指します。
02体位変換
自分で体を動かしたり向きを変えたりすることが困難な利用者に対する支援技術です。どのような体勢なら負担を軽減できるか、安心して眠れるかなどを考えながら学びます。1日の大半をベッド上で過ごす利用者にとっては非常に大切な支援であり、床ずれの予防にも有効です。
03高齢者疑似体験
支援の前提にあるのは、利用者の気持ちを理解することです。そのために、学生自らが特殊な眼鏡や重りなどのさまざまなパーツを装着して、高齢者が感じやすい不自由さや症状などを再現し、高齢者の体の動きや老化を体験します。利用者の気持ちに寄り添う第一歩になる演習です。
04車いす演習
「動くこと」は生きることの基本です。しかし、高齢になると歩行が困難になり、行動が制限されてしまいます。そこで、車いすを利用することによって、趣味活動、幅広い社会生活を支援し、活動範囲を広くしていきます。安全に、快適に、車いすで移動できる技術を学びます。
介護福祉実習協力施設へ実際に足を運び、
利用者さんとコミュニケーションを図りながら、心の絆を結びます。
施設での実習を経験する中で、経験豊富な介護福祉士はどのように対応しているかを間近で感じながら学ぶことができます。
STUDENT REPORT
現場体験レポート
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実習先:特別養護老人ホームなのはな園
実習前は、利用者の方や職員の方ときちんとコミュニケーションできるか不安でしたが、同時に、どのようなお話を聞くことができるか楽しみな気持ちもありました。利用者の方と話す際に、コミュニケーションの授業で学んだ「傾聴の姿勢」を心がけることで、利用者の方の笑顔を見ることができ、相手の声に耳を傾け理解しようとする姿勢の大切さを実感しました。実習中、不慣れだったため支援に時間がかかってしまい、利用者の方の機嫌を損ねてしまったことがあり、迅速さも今後の課題です。実習を経験したことで、利用者の方一人ひとりの体の状態に合った介助の方法を実践でき、看護師など他職種と連携していくことの重要性を学びました。介護の技術やコミュニケーションの方法などを、今後の現場実習でも、しっかり身につけられるよう取り組みたいです。